今日は月曜日、孫娘の初登校日です。
金曜日に入学式を終えたばかりの「ピカピカの一年生」です!
眠い目をこすりながらも、おニューのランドセルを背負って出かけていきました。(ガンバレ!ちびまる子!じゃりン子チエ!)
さて、前回触れた「9番目の音を探して」(大江千里)の中で、ジャズピアノに関して印象に残った箇所を紹介します。
クラスで、自分の弾くコードの響きが、まわりのジャズの響きから浮いているように感じた著者は、仲間の一人、マイクがのびのびと弾いている鍵盤に目を凝らします。
「9番目の音を探して」よりの抜粋。
・・・僕は必死にマイクの背後から、彼の指のコードの押さえ方を盗み見ようと試みるが、動きが速すぎてなかなか把握できない。F7というコードを、どうやらマイクは僕のように下から「ファ・ラ・ド・ミ♭」とは押さえていない。
「ね、マイク。申し訳ない。マイクのF7の押さえ方を僕の携帯で写真撮らせてくれないかな」
藁をも掴む気持ちで聞いてみる。「いいよ」とぶっきらぼうにもう一回F7を鍵盤の上で弾いてくれるマイク。下から「ミ♭・ソ・ラ・レ」写真にはそう写り込んだ。そんなコードの押さえ方、今まで見たことも触ったこともない「連なり」だった。・・・
ポップミュージックなどで使う、F7のコードの一般的な押さえ方は「ファ・ラ・ド・ミ♭」です。
2年前にこの本を読んだときは、F7がどうして「ミ♭・ソ・ラ・レ」になるのかわかりませんでしたが、今では、次のように推測できるようになりました!
[推測1]
ファ・ラ・ド・ミ♭(一般的な F7)
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ラ・ミ♭(ベースが弾く「1番目の音ファ」や「5番目の音ド」を省く)
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ミ♭・ラ(音を転回=入れ替える)
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ミ♭・ソ・ラ・レ(緊張感を出す不協和音=テンションの「9番目の音ソ」「13番目の音レ」を加えたジャジーな F7)
[推測2]
構成音の分析は上のとおりですが、どうしてこの形にしたのかの推測です。
ジャズの一般的なコード進行は、「Ⅱ→Ⅴ→Ⅰ」(ツー・ファイブ・ワン)となります。
この流れでいくと、F7(Ⅴ)の前は、Cm7(Ⅱ)がくるはずです。
Cm7 から F7 に移るとき、できるだけ指の動きを少なくしようとします。
Cm7:ミ♭・ソ・シ♭・レ(「1番目の音ド」を省き、テンション「9番目の音レ」を加えた形)
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F7 :ミ♭・ソ・ラ・レ(左手人差し指の「シ♭」を左へ半音ずらして「ラ」に移動するだけ!)
そろそろじゃりン子チエのお帰りだッ、これでおしまい!!